アレルギー性鼻炎(ハウスダスト)を手術でどうにかした話
約1年前にアレルギー性鼻炎を手術でどうにか話です。
出血とかその手の表現がちょいちょい出てきます。苦手な人はご注意を。
～アレルギー性鼻炎について～
※ 医者でもなんでもないので全て自分自身の経験の話です
私は現在20歳(手術当時は19歳)、アレルギー性鼻炎(ハウスダスト)を発症したのは小学校1年生の頃なので、約13年間アレルギー性鼻炎に悩まされてきました。
このブログを書いてる3月は花粉症の季節です。私は花粉症ではないのですが、1年中重度の花粉症(目は痒くない)みたいな感じです。ハウスダスト性ですが、ほこりの有無とかほこりっぽいとか関係なく常に鼻水が出て、鼻が詰まります。
鼻が詰まるというのは、普通の鼻の人が想像する鼻の詰まりを100倍詰まらせた感じです。詰まる不快感と同時に詰まっているものが出ない、喉に降りてくる不快感が本当にやばいです。これが1年中365日毎日えぶりでい。
そのため、鼻呼吸が出来ないのが当たり前の体で育ってきたので、常に口呼吸。
授業中や外での食事中に鼻がかめなくてつらい思いをしたり、口呼吸のため喉から風邪を滅茶苦茶ひきやすかったり、外出時は絶対マスク着用、そして大量のポケットティッシュを持っていかないといけなかったり、あまりにも重度なアレルギーで耳鼻科から処方されたとんぷくすら効かなくなって、手術を決意しました。
～手術4ヵ月前～
掛かりつけの耳鼻科の先生から手術OK(若すぎると危ないらしい？)と言われたので紹介状を書いてもらい大学病院へ。
大学病院で診てもらった結果、
1.アレルギー反応してる神経を切る
2.鼻の奥の方の骨が歪んでるからまっすぐにする(通りをよくする)
この二つの手術を同時に行うことに。
手術の予約がいっぱいで、手術日はこの診察の約4ヶ月後ぐらいになりました。
また、この際「鼻洗浄の機械」を購入しておいてください。とも言われました。
～4ヶ月後～
手術5日前ぐらいに手術前検査(血液検査とか心電図とか色々)があり、手術2日前ぐらいからに入院しました。
手術前の2日間は手術について色々な説明がありました、私がまだ未成年のため保護者同伴で、手術担当の先生と話たり、全身麻酔をするため麻酔科の先生と話たりしました。
麻酔科の先生からは、
「手術時間長いから尿管つけるよ～」
「全身麻酔から覚めたら体が動きたがるから注意してね～」
って言われたのを覚えてます。もうこの辺りになると色々リスクやら不安要素やら聞かされてグロッキー状態になってました...
～手術当日～
お昼からの手術で、朝ごはんは食べられず水分も手術の数時間前から摂らないように過ごしてました。
手術の時間が来たため手術室へ、ドラマとかでよくみる手術室だ...ってなったけどすぐ手術台で横になり麻酔の準備とか色んな器具を付けられてもうめっちゃ怖かったです
色んな準備が終わって
担当の方が「麻酔入れますよ～・・・」
・
・
・
私「・・・あ、手術終わった」
終わってました、麻酔ってすごい。
目が覚めても目は開かず、麻酔科の先生が言ってた通り、身体がめっちゃ動きました。
「手術台の上だから落ちる！危ない！」とかなんか看護士さんに言われたけど麻酔から目覚めた私にそんな言葉は聞かず、ひたすら暴れまわってました。落ちないでよかった...
その後、ベッドで横たわったまま手術患者用エレベーターという超高速エレベーターで病室へ運ばれました。
手術後数時間は水分補給禁止、動いちゃだめよ(そもそも動けない)だったのでずっと病室のベッドで横になってました
ここらで意識がしっかり戻ってきて、あることに気づきました。
鼻の奥になんかやばい量謎の物が詰まってる
鼻の奥には止血のための綿みたいな奴が大量に入っていました。あとチューブみたいな奴も。それでも鼻の奥から血がドバドバ出てくるので、溜まったら極細掃除機みたいな奴で看護士さんに吸ってもらうのを繰り返しで、喉には痰も溜まるわでとにかく不快感との戦いでした。
私「吸ってください…」
看護士さん「ｼｭｺｰｺﾞｵｵｵｵｵｼﾞｭｼﾞｭｼﾞｭｼﾞｭ(吸う音)」
を繰り返し朝に。不快感でほとんど眠れませんでした。(死にそうだった)
～手術翌日～
朝食＆昼食は重湯と主菜副菜デザートみたいな感じでしたがほとんど食べられず。
昼食後は尿管を取りました 取る時、痛すぎてベッドの上で跳ねました。
その後は、鼻に止血用の詰め物とチューブが詰まったまま過ごしてました。が...不快感がすごい！！！！！ ここがこの手術通して一番つらい時だと思います。ここを乗り越えれば快適生活が待っているのでこれから手術する人は気合で耐えましょう。
この頃から熱が出だして38度以上の熱が2日ぐらい続きました。看護士さんからは、「手術後は大体熱出るから氷枕と解熱剤で耐えてね♡」と言われました。しんどかった...
～手術後2日目～
この日の午後から「鼻の処置」が始まります。この処置が地獄で、
1.鼻の奥に詰め込んだ止血用の詰め物を取り出す
2.大量の血によって作られたかさぶたを取り出す
の2つをします。
手術後1回目の処置は、色んな看護士さんに心配され、「最初が一番痛いから！」や「痛み止めは絶対飲もうね」等と言われ私の心はビックビクでした。(痛み止めは飲んだ)
ただ、それ以上に鼻の詰め物に対する不快感がすごかったので早く取ってくれ～いやでも怖い～って感じで挑みました。
処置の時間が来たのでナースセンターの奥にある処置室へ。
担当の先生とこんにちはからの即処置開始。
手前から順に固まった血やら綿を取り除いていきます。この辺りはまだ余裕なのですが問題は奥です。
まず軽い麻酔を鼻にスプレーします、喉に流れてくると痺れて気持ち悪かったです。
そしてそこから一気に奥の詰め物を取っていきます！
「ああああああアッ！！！！！！」
「ﾇﾙﾇﾙﾇﾙﾇﾙｯ！」
ありえない程の痛みと同時にめっちゃ長い綿？ガーゼ？みたいな止血用の詰め物が出てきました。
もう2度と経験したくない痛み＆不快感で死ぬかと思いました、生きてたけど。
最初の処置はこれで終わり、終わった後「よく耐えたね～えらいね～」って色んな人に褒めてもらいました！えへへ。
病室に戻る時、「これほんとに麻酔してたの...いや麻酔してこれなのか...痛み止めってなんなんだよ...痛みは止まんねぇからよ...」って思いながら戻ってました。
一番デカい詰め物が取れたのでかなり不快感は減りました！
そしてこの日からの鼻洗浄と薬の吸引が始まります。
1.鼻洗浄
鼻洗浄は1日3回(朝昼晩)行います。入院前に購入しておいてくださいと言われた鼻洗浄の機械を使う機会が来ました！ 病院の売店で売ってはいますが、めっちゃ高いので私は買ってくださいと言われた物と同じ物を某密林で購入しました。(数千円違う) 私が使用したのは手動タイプで、病院が用意した生理食塩水を使いました。
やり方としては、生理食塩水を温める→鼻洗浄機に入れる→「えー」って声を出しながらひたすら鼻に生理食塩水をブチ込んで綺麗にする です。
やる前は、鼻洗浄とか怖いし喉とか痛くなったり気持ち悪くなりそうとか思ってたけど、実際やってみるとそこそこ気持ちが良いです。
2.薬の吸引
薬の吸引は1日2回(朝晩)行います。こっちは機械も薬も全部用意されてるので指示通りに薬をセットして吸引するだけ。病室で出来るけど機械が動いている時の音がそこそこうるさいので同室の人にごめんなさいしましょう。
これを退院するまで続けます。鼻洗浄は退院後もしますが。
そして処置後辺りからやっとご飯(五分粥)が食べられるようになってきます。
～手術後3日目から退院～
ここからは、
朝.鼻洗浄・吸引
昼.鼻洗浄
夜.鼻洗浄・吸引
1日のどこか担当医の都合のいいところで鼻の処置
後は飲み薬を飲む。
というサイクルで退院まで過ごしていきます。
記憶が曖昧ですが確かこの辺りからシャワーも浴びられるようになりました。温まったら鼻から血が噴き出すんじゃないかとビクビクしてたけどそんなことはなかった。
処置2日目終わり
— しゅがみ@ (@syuga_sm) 2017年4月10日
なんだこのすっきり感は
通常の人間は常に点鼻薬した後みたいな鼻の通りしてんのか
↑のツイートの通り当時の私は鼻が通る事にめちゃくちゃ感動してました
みんなが当たり前のようにしてる鼻呼吸が私にも出来るなんて...！！！
手術後1週間経って何％かの確率(覚えてない、そんなに高くはない)で再出血することがあり、再出血したらもう1～2週間入院、再出血しなければ退院の二択でしたが、私は再出血しませんでした！運がいい！
そんなこんなで退院！
～退院後～
退院後も鼻洗浄＆飲み薬は続きます。家で鼻洗浄する場合はサーレという薬品をぬるま湯に入れてします。これが中々めんどくさい。
面倒になってやれって言われた期間の半分ぐらいで鼻洗いやめちゃったけど、これから手術を受ける人はもう少ししっかりやりましょう。
鼻をかむと血の塊みたいなのが出る事以外はとても快適です。今までどんな鼻で過ごして来てたんだ...って感じです。
退院後1度病院に行って鼻の掃除(かさぶた等の除去とか)をしてもらいましたが問題無し！
「これでもう大丈夫！後は時間が経てば血も出なくなるだろうし、やっと普通の人と同じ鼻を手に入れたぞ～！」
～手術後18日目～
午後9時
私「さーて今日もゲーム！ゲーム！(フリーター)(資格勉強中)(職をくれ)
おや？なんだか鼻水がよく出るなぁ…ティッシュで拭かないと...ﾌｷﾌｷ...ん？」
なんかこの鼻水赤いんだけど…
鼻血が出ました。
これまで鼻血というものに無縁の人間で、チョコ食べても長風呂しても興奮しても鼻血は出してこなかったのですが、出ました、鼻血。
鼻血が出た事を親に報告して、とりあえずティッシュ詰めとけばすぐ止まるだろう。ぐらいの軽い気持ちでいました。
が、1時間以上経っても全く止まらず、むしろ出血量増えてきて家族全員ビビりだす。
考えるポーズとか鼻血が止まりそうな事試したけど効果もなく、さすがにまずいと思って入院してた病院に電話をする母。めっちゃテンパってた。
入院先の病院へは2時間以上かかるため、そこまで持ちそうになかったら近くで診てもらえるとこ探してくださいと言われ、急きょ30分で行けるデカい総合病院的なところへ。
病院に付いても血は止まらず、すぐさま夜勤の先生を呼ぶことに。
総合病院夜勤の先生ガチャで耳鼻科の先生を引くことが出来ました。
運がいい！(2回目)耳鼻科の先生以外だったら詰んでた、マジで。
手術の説明書類とかを見せて状況を説明。とりあえず鼻に詰めたティッシュを取ろうということで取ってもらう。
ドバー！
鼻から大量の血が出ました。出続けました。あっこれ死ぬって思いました。あまりの出血量に付きそいの母も気分が悪くなり退室。
診てもらった結果、両方出てたけど原因は左の鼻とのことで、手術の際に傷がついたとかなんとか。 こんな説明を受けている間も鼻血は出続け、もういいから早く止めてください死んでしまいますみたいな事を思っていたら、
「これは焼くしかないな～」
と、お医者様。
焼く？え？鼻を？？？
私「へんへいほれいたいれすか(先生それ痛いですか)」
先生「そりゃ痛いよ～ｗ」
私「(痛いのは処置で散々経験して慣れてるから大丈夫やろ...)」
先生「じゃあ焼くね～」
ﾊﾟﾁｯ
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
先生「もう1回～」
ﾊﾟﾁｯ
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ｱｯ゛」
別室にいる母にも聞こえる超デカい叫び声を出しました。
感覚的にはホッチキスです。超痛いホッチキスを鼻の中でバチッっとされる感じ。痛すぎる無理。
痛みを代償に血は止まりました。夜間の急な奴だったのでたっかい診察代を払って薬を貰って終わり。
後日入院先の病院で担当医に改めて診てもらったら、こんなことはほとんどないらしい。運がない！
～それから～
ついに普通の人と同じ鼻を手に入れました。
今でも定期的に検査をして薬を飲み続けていますが、もうほとんど問題無い状態です。
手術前は鼻の通りが 左0％ 右0％ と、某スーパーデラックスのセーブデータ並の通りだったのですが、今は 左80％ 右90％ぐらい常に通ってます、調子のいい時は100％です！
鼻で息が出来るって素晴らしいですね。手術1ヵ月後に風邪を引いてから今まで11か月ぐらい風邪も引いてません。食事中やバイト中に鼻水鼻づまりに悩まされる事も無くなりました。はぁ...幸せ...。
最後に1つ、
身内やお友達にアレルギー性鼻炎で苦しんでる人がいたら助けて上げてくださいね。公共の場とかトイレとかも人がいて鼻をかむ場所がなくてつらい思いをしてきたので。ほんとに。
拙い文でしたがここまで読んでいただきありがとうございました。
それでは！よい鼻呼吸ライフを！
何か質問などありましたら、気軽にコメントください。答えられる範囲で答えます。
